
【離婚】離婚時に家を売らなかった人の末路
2025年08月09日 21:25
「離婚のとき、家はそのまま私が住むことになったんです」
50代のAさんは、少しうつむきながら話し始めました。子どもたちも独立し、これからは自分の人生を歩もうと決意した離婚でした。
元夫は家を出て行き、住宅ローンは彼が払う約束。
「あなたが住む家なんだから、心配しなくていいよ」
そう言われ、Aさんも深く考えませんでした。
しかし、それから3年後──。
突然届いた銀行からの書類に目を疑いました。
「ローン返済延滞のお知らせ」
元夫が返済を滞らせ、残債は数百万円。家は競売にかけられる可能性があると知った瞬間、足元が崩れるような感覚に襲われました。
離婚のとき、住宅を共有のままにしたり、元配偶者がローンを払い続ける形で残すのは、実はとても危険です。
理由は簡単。返済の責任は契約者に残ったままで、相手が滞納すれば、自分の信用情報にも傷がつくからです。
一度信用情報に傷がつけば、新しい家を借りることも、ローンを組むことも、数年間はできなくなります。
「でも、家を売るなんてもったいない」
「子どものために残しておきたい」
そう考える方も多いでしょう。
けれども、離婚は“他人”になる瞬間です。
これからの人生で、元配偶者の収入や返済状況を完全にコントロールすることはできません。
そして、共有名義や元配偶者名義の家に住み続けるということは、自分の生活の土台を相手の信用と責任に委ねることになります。
実際、私たちのもとには、離婚から数年後にこうしたトラブルに巻き込まれた相談が数多く寄せられます。
・元夫が再婚して生活が変わり、返済が滞った
・転職や病気で収入が減り、ローンを払えなくなった
・返済はしてくれていたが、名義変更ができず売ることもできない
こうなってしまうと、解決は非常に難しく、時間もお金もかかります。
だからこそ、離婚時には
「家は売却して現金で分ける」
これが最も安全で、後々のリスクを最小限に抑える方法です。
現金で分ければ、相手の生活状況に左右されず、自分の将来設計も立てやすくなります。
子どもの教育資金や、自分の老後資金に充てることもできます。
何より、「この家がどうなるのだろう」という不安から解放されます。
Aさんも、もっと早くこの事実を知っていれば──と話します。
「離婚したときに売って、現金で分けていれば…あんな不安な毎日を過ごさなくてよかったのに」
そう後悔する方を、一人でも減らしたい。
もし今、離婚に伴って家をどうするか迷っているなら、
「とりあえず住み続ける」は、もっとも危険な選択肢かもしれません。
離婚は感情の整理だけでなく、生活の土台を守るための判断が必要です。
そして、その判断は「今」しかできません。
将来、元配偶者の返済を信用できる保証はありません。
安心して次の人生を歩むために、まずは冷静に選択肢を整理しましょう。
少しでも「うちの場合は大丈夫だろうか…」と不安を感じたら、
まずは匿名で状況を教えてください。あなたにとって一番安全で後悔しない方法を、一緒に考えます。
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