
【実家相続】仲の悪い兄弟が「実家相続」で絶対にやってはいけないこと
2025年08月07日 12:33
「うちの兄とは、もう何年も話してません」
「実家、どうする?」
母が亡くなった数日後、妹から届いたLINEに、私は既読をつけることができませんでした。
──なぜなら、兄が関わってくるから。
私と兄は、もう10年以上も口をきいていません。
きっかけは小さな金銭トラブル。でも、それが積もり積もって、今では顔を合わせるのも嫌になってしまった。
母が入院した時も、兄は一度も病院に来ませんでした。
なのに、葬儀が終わった今、「実家の相続は平等に」と言い出すなんて──
正直、納得できない。
でも、法律は「感情」ではなく「権利」で動いていきます。
「話したくない」が、最大の落とし穴
仲の悪い兄弟こそ、相続のときにこじれやすい。
それは、たったひとつの理由──「話し合いができない」から。
本来、実家を相続するには、兄弟全員で話し合い、遺産分割協議書を作成する必要があります。
ところが、「もう関わりたくない」と一人が拒否すれば、前に進まなくなる。
・売るにも、貸すにも、住むにも、合意が必要
・合意が得られないと、何年も空き家のまま
・空き家の維持費だけが、ダラダラかかり続ける
こうして、感情のもつれが、現実的な損失になっていくのです。
「気づいたら、勝手に住んでた」
ある相談者の話です。
実家の名義は父のまま。兄弟で話し合いもしないまま、兄の子どもが住み始めていた。
「何も言わなければ、黙認してると思われますよ」
そうアドバイスすると、妹さんは愕然としていました。
すでに数年が経過し、「今さら言い出しづらい」と…。
でも、これは立派な“共有物の勝手な使用”にあたります。
最悪の場合、損害賠償請求も視野に入る問題です。
「早く動いていれば…」と後悔する前に
兄弟仲が悪いほど、「関わりたくない」が先に立ち、問題を先送りにしがちです。
でも、相続は、待ってくれません。
空き家になった実家は、資産価値が下がり、近隣から苦情が出ることも。
2024年の法改正では、「特定空き家」と判断されれば、固定資産税が6倍になる可能性もあります(※一戸建ての場合)。
一方、早めに専門家が入って話を整理すれば──
✔ 合意形成を代行してもらえる
✔ 感情を交えず、事務的に処理できる
✔ トラブルを避けた形で、現金化・整理が進められる
「話し合いたくない」からこそ、「プロに任せる」という選択肢が有効なのです。
「誰にも話せない」と思っているなら
あなたがいま悩んでいるのは、
兄弟との“関係”ですか? それとも“相続の処理”ですか?
両方だとしても、大丈夫。
まずは感情を聞いてくれる相手に、今の気持ちを話してみませんか?
無理に進める必要はありません。
でも、何ができるのかを知るだけで、心がふっと軽くなることがあります。
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「感情」と「手続き」は、切り分けていい。
あなたらしい進め方を、一緒に見つけていきましょう。