
【実家相続】相続放棄する予定の父の口座から葬式代を払ってしまった…
2025年08月01日 11:55
父が亡くなったとき、葬儀の準備に追われるなかで、私はある決断をしました。
「通帳に少し残っていたお金で、葬式代を払おう」
それは、親のために当然のことだと信じていました。
でも後日、司法書士に相談したとき、こんな言葉が返ってきたのです。
「相続放棄する予定なら、親の口座に手をつけるのは注意が必要ですよ」
── 一瞬、頭が真っ白になりました。
「え? もう支払ってしまったんです。お金を戻せば、大丈夫なんでしょうか?」
父は数年前から病気がちで、ほとんどの財産を使い果たしていました。
それでも借金が残り、保証人にもなっていたことが判明して、私たち家族は相続放棄を検討することにしました。
でも、死後すぐに葬儀の準備が始まり、誰もがバタバタと動く中で、
「とりあえず父の口座から葬式代くらい出してもいいよね」
──そう軽く考えてしまったんです。
それが、まさか“相続放棄ができなくなるかもしれない”リスクになるなんて、想像もしていませんでした。
相続放棄というのは、「一切の財産を引き継がない」と宣言する手続きです。
そのため、亡くなった人の財産を少しでも使うと、
「もう相続したと見なしますよ(=単純承認)」と判断されてしまうことがあるのです。
でも、そこで司法書士が教えてくれました。
「大丈夫。葬儀費用を親の口座から支払っただけなら、原則として相続放棄は可能です。
ただし“それ以外の支出”や“領収書の保管”には注意が必要です」
私は少しほっとしました。
でも、それと同時に、「知っているか知らないか」で未来がこんなに変わるんだ」とも感じました。
もし、もう少し多くのお金を引き出していたら?
もし、法事や香典返しの費用まで親の口座で払っていたら?
たぶん、「相続放棄はできません」と言われていたかもしれません。
そして、父の残した借金や保証債務まで、私が背負うことになっていたかもしれません。
葬儀というのは、感情が大きく揺れる時間です。
やるべきことも山ほどあって、細かい法律のことなんて考える余裕もない。
でも、だからこそ、最初の一歩をどう踏むかが、本当に大事なんです。
「大丈夫。葬式代くらいなら」
その“つもり”が、将来の後悔につながるかもしれない。
だから、私のように慌てないでほしいと思います。
同じように「相続放棄をする予定だけど…」と悩んでいる方がいたら、
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