
【実家相続】数年後、兄が突きつけてきた“納得いかない”のひと言
2025年07月13日 16:23
「もう終わった話だと思っていたんです」
そう話すのは、50代の女性・村田さん(仮名)。
両親が他界し、築30年の実家とわずかな預金を、兄妹3人で相続したのは7年前のことでした。
当時は、全員が話し合いに応じ、
・実家は兄と村田さんで共有名義に
・妹には預金と、現金での差額調整
という形でまとまり、遺産分割協議書も交わしました。
「兄は『俺は住まないけど、名義だけ持っておくよ』って言ってたんです」
「それで私が実家に住むことで、みんな納得していたはずでした」
でも──
数年後、その“納得”は、静かに崩れていきます。
きっかけは、兄の転職と再婚。
住まいも変わり、家族構成も変わった兄から、
突然こんな連絡が届いたのです。
「やっぱり、あの家は俺にも半分の権利があるよな」
「売って、そのぶんの金額をもらいたい」
村田さんは絶句しました。
「何を今さら…って思いました。
でも、兄にも生活があるし、そう言われたら…強くは言えなくて」
ここで問題になったのが、「共有名義」の落とし穴。
実家は兄と村田さんの共有。
つまり、兄が「売りたい」と言い、村田さんが「売りたくない」と言えば、話は平行線になります。
しかも、兄が「調停にする」と言い出したことで、
家族の話し合いではなく、法的な場での争いへと発展してしまいました。
「私にとっては、両親の思い出が詰まった家。
それをお金で割り切るなんて、どうしてもできなくて…」
共有名義の不動産は、時間とともにトラブルの火種になります。
• 生活環境や家族構成が変わる
• お金の事情が変わる
• 感情や考え方が変わる
当初は「いいよ、譲るよ」と言っていても、
人の気持ちは数年、十数年で変わっていくもの。
共有のままにしておくことで、将来の衝突が避けられなくなるのです。
実際に、相続の調停に進むケースの多くは「一度まとまったはずの話がひっくり返る」ことが多いのです。
村田さんは、結局調停を経て、
兄に「持分相当の現金」を支払うことで、名義を全て自分にしました。
「それまでの間、兄との関係は最悪でした。
“お金の話しかしてこない”って、正直そう思ってしまった。
でも、兄にも事情があったんだと思います」
もしあなたの実家や不動産が「共有名義」のままだったら。
「今は大丈夫」でも、未来はどうなるか分かりません。
• 名義を整理しておく
• 共有者の意志を確認する
• 売却 or 現金化のタイミングを決める
こうした手続きを、「問題が起きる前」にやっておくことが、
家族関係を壊さずに済む、一番の方法なのかもしれません。
でも、家族には言いにくい。
どう進めればいいのか分からない。
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