
【実家相続】「介護したのは私」兄妹の相続が“争続”に変わった瞬間
2025年07月11日 12:10
「正直、今も思ってます。
あのとき、あんなに頑張らなきゃよかったって──」
そうこぼすのは、50代女性のMさん。
母親の介護を一人で担い、10年以上一緒に暮らしてきました。
兄は結婚して県外へ。たまに顔を見せる程度。
介護の現実も、実家の空気も、知らないまま時間だけが過ぎていきました。
母が亡くなったあと、実家の名義や今後について話し合うことになりました。
「私はここに住み続けたい」
それがMさんの希望でした。
母を見送り、介護の時間もお金も労力も、すべてここに注いできたからです。
ところが、久々に帰省した兄が放ったひと言で、空気が変わります。
「で、家は売って分けようか」
「……え?」
「だって、相続は半分でしょ。現金ないなら、家を売って均等にしないと」
Mさんは、言葉を失いました。
あれだけ世話をしてきた母の家を、
一度も掃除もせず、看病にも来なかった兄に「半分」と言われるなんて。
しかも、まるでそれが当然のように。
「兄は、ずっと“親孝行な息子”を演じてたんです。年に2回帰って、母に花を贈って…」
「でも本当のところ、母が夜中に泣いてたことも、ベッドで寝たきりになったことも知らないんです」
それからというもの、兄妹の関係はギクシャクしはじめます。
LINEのやり取りも増え、感情的なやりとりも増えました。
兄は「法律上、財産は平等に分けるのが当たり前」と主張し、
Mさんは「現実を見ていなかったあなたに、半分の権利はない」と訴えます。
結果──
相続は“争続”に。
互いの主張は平行線。
やがて弁護士を立てる話にまで発展しました。
こうした事例、実はとても多いのです。
• 介護した側と、していない側の「不公平感」
• 親との距離感の違いが、金銭感覚にも表れる
• 兄弟間で「感情」と「法律」がぶつかる瞬間
特に、「実家しか財産がない」ケースでは揉めやすく、
売る・残す・住む・貸すといった選択肢に、“感情”が強く乗ってくるのです。
もしあなたが、
「兄弟仲はいいから大丈夫」
「介護したことはわかってくれてるはず」
そう思っているなら、少し立ち止まってください。
人は、財産がからむと変わることがある。
そして、こじれた関係は“二度と元には戻らない”こともあるのです。
「うちはまだ先の話だから」ではなく、
「今だからこそ」準備できることがあります。
いきなり兄弟と話すのは怖い、そんなときは──
第三者に、まず“話してみる”ことから始めてください。
匿名・無料で、今の状況を相談できます。
揉める前に、壊れる前に、まずはこちらへ。
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