
【実家相続】「実家ひとつの相続」で、なぜ兄妹が絶縁に?
2025年07月10日 15:44
「まさか、こんなことで妹と縁を切ることになるなんて…」
そう話すのは、都内に住む山田さん(仮名・62歳)。
両親が亡くなり、残されたのは築45年の実家ひとつだけ。
「兄妹二人きりだし、すぐに話はまとまると思っていたんです」
──それが地獄の始まりでした。
当初は、妹も「兄に任せるよ」と言ってくれていた。
実家には思い出もあったし、山田さん自身が定年後の帰住先としても考えていた。
だからこそ、名義変更を進めようと司法書士に相談した。
しかし、その時初めて「共有名義は避けた方がいい」と言われた。
「じゃあ、俺が単独名義で引き継いで、固定資産税や維持管理は全部持つよ」
そう伝えたとき、妹の顔色が変わった。
「え?じゃあ売ったときは全部兄さんのものなの?」
「いや、売らないし、住むつもりで…」
「でも、財産は半分ずつでしょ?なんで全部兄さんなの?」
──たったひとつの実家。
金銭的価値で言えばたいした額ではない。
けれど、“形あるもの”が残ると、人はどうしても感情が揺れる。
それからというもの、妹は「きっちり折半しよう」「売却して分けて」など、態度を変えてきた。
話し合いのたびにギクシャクし、LINEも返ってこなくなった。
気づけば、実家の話題を避けるようになり、半年後──音信不通になった。
「話をこじらせたくなかったんです。ちゃんと相談したつもりだった」
「でも、妹にとっては“勝手に進めた”ように見えたのかもしれない」
実家ひとつの相続。
それは「簡単なはず」と思われがちだ。
ところが実際には、「実家しかない」からこそ、分けることも逃げ道もなく、揉めやすい。
• 売れば分けられるが、思い出があって売りたくない
• 住みたいと思う人がいても、もう一人は納得できない
• 名義を共有にすれば、売るにも貸すにも一苦労
• 感情とお金の線引きができず、話が前に進まない
──これらすべてが、1軒の家に集約されてしまう。
今、あなたのご実家はどうなっていますか?
「まだ大丈夫」「話し合えばすぐまとまる」
その油断が、一生の関係を壊す引き金になるかもしれません。
特に兄妹だけ、親戚が少ない、財産が実家しかない──
そんなケースこそ、“静かに火種を抱えている”ことが多いのです。
「うちも似ているかもしれない…」
そう感じた方は、まず誰かに話してみてください。
いきなり親族と揉める前に、“第3者の視点”を挟むことで防げることはたくさんあります。
匿名・無料で相談できます。
重くなる前に、まずはこちらからどうぞ。
📩 LINEで匿名相談 ▶︎ https://kaitorihouse.com/