
【相続】相続財産が家だけだった時の相談事例
2025年06月29日 15:23
「父が遺してくれたのは、“家”だけでした」
そう話してくれたのは、50代の長男・啓介さん(仮名)。
3人兄弟の長男として、両親を看取り、実家を守ってきた彼が、相続の手続きでぶつかった“見えない壁”とは──。
相続人は、啓介さん・妹・弟の3人。
父が亡くなってから、母も数年後に他界し、遺産分割の話が持ち上がりました。
でも、相続財産は、築40年の実家一軒だけ。
預貯金も保険もほとんど残っておらず、評価額1,200万円の古い家がすべてでした。
「親の面倒は長男の私が見てきたし、できればこの家は残したい」
啓介さんにはそんな想いもありましたが、妹と弟にはそれぞれの生活があり、考え方も違いました。
「現金がないなら、家を売って分ければいい」
「今すぐじゃなくても、将来どうするの?」
妹と弟は、現実的な視点で話を進めたがっていました。
一方で、啓介さんは“思い出”と“感情”に縛られ、決断できずにいました。
──結局、何ヶ月も話し合いは平行線。
誰かが我慢して終わるしかないのか、と諦めかけたとき。
知人の紹介で、私たちの相談窓口に連絡をくれたのです。
状況を整理してわかったのは、以下のポイントでした。
✅ 相続財産が家だけの場合、公平な分割が難しい
✅ 現金化できなければ、他の相続人に「代償金」を払う必要がある
✅ 不動産の価値は「評価額」と「実際に売れる価格」が違う
✅ 相続後に家を共有名義にしてしまうと、将来のトラブルに発展しやすい
啓介さんの場合、家を自分が相続する代わりに、妹・弟にそれぞれ300万円ずつの代償金を支払う方向で進める案が浮上しました。
でも、現金を用意するのは現実的ではありません。
そこで提案したのは、「一度売却して現金化」するという方法。
売却価格によっては、税金や諸費用を引いても、3人で公平に分けることができます。
何より大切なのは、兄弟間で“納得”できる着地点をつくること。
感情のしこりが残らないよう、第三者が間に入って調整することに意味があります。
結果的に、実家は近所の方が購入してくれ、手元に残ったお金を3人で分けることができました。
「本当は寂しいけれど、父や母もこれで安心してくれる気がします」
啓介さんがそう言ってくれたとき、私たちも少しほっとしました。
📌 相続財産が「家だけ」というご相談は、今とても増えています。
・現金がない
・誰かが住み続けたい
・でも、他の相続人が納得しない
──そんなときこそ、不動産と相続の両方に詳しい第三者の介入が、解決の近道になります。
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あなたとご家族にとってベストな“解決の形”を一緒に考えましょう。
まずは、今の状況だけでも、聞かせてくださいね。