
【離婚】離婚の家、売る前にやってはいけないNG行動
2025年06月28日 15:25
「もう、これ以上関わりたくないんです。だから、さっさと売って終わらせたい」
──離婚直前、そう口にしたのは、30代後半の男性・田村さん(仮名)でした。
結婚8年目。お互いの気持ちはすでに決まっていて、離婚届の提出も目前。
ただ、唯一残っていた“問題”が、二人で購入した家でした。
郊外にある築10年の戸建て。
夫婦共有名義で、住宅ローンも残っていました。
「もう誰も住まないし、売って清算して終わりたい」
そんな気持ちが強く、田村さんは奥さんに黙って、すぐに不動産会社へ査定を依頼してしまったのです。
しかし、それがすべての“ズレ”の始まりでした。
一人で勝手に進めると、思わぬ“落とし穴”が
田村さんのように、「とにかく早く終わらせたい」と急いでしまう気持ちはよく分かります。
けれど、離婚時の家の売却は、気持ちだけでは前に進まないのが現実です。
特にやってはいけないNG行動のひとつが、
「もう自分のものではない」家について、勝手に査定や売却手続きを進めてしまうこと」。
家が「共有名義」の場合、売却には双方の同意が必要です。
しかも、住宅ローンが残っていれば、さらにややこしくなる。
・ローンの残債より高く売れればOKだけど…
・逆に安ければ、誰が差額を払うのか?
・売らずに住み続ける場合、名義やローンの切り替えはどうするのか?
こうした点を話し合わずに行動してしまうと、
感情的な対立にまで発展し、“離婚よりも家の清算の方が揉める”というケースも珍しくありません。
一度こじれると、取り返しがつかなくなる前に…
実は、田村さんご夫婦もそのあと激しくぶつかりました。
「勝手に動くなんて信じられない」
「話が進むどころか、余計ややこしくなっただけ…」
当初は冷静だった二人の関係が、急速に悪化。
話し合いは完全に止まり、売却も離婚の手続きも足踏み状態に。
「全部リセットして、最初からやり直す羽目になりました…」
と田村さんは振り返ります。
家のことは、まず“整理”から始めよう
では、離婚の家はどう進めていくべきか?
答えはシンプルです。
「売る」前に、「今の状況を整理する」こと。
・いまの家の査定額は?
・住宅ローンの残債はいくら?
・住み続けるとしたら、どんな負担がある?
・売った場合、どのくらい手元に残る?
この「数字ベースの整理」ができていないと、
話し合いは感情的になり、平行線のまま終わってしまうことも多いのです。
だからこそ、中立的な第三者に入ってもらうことが、唯一の近道。
売る前に、話す前に、まずは“相談”から
「家をどうするか」は、離婚後の人生を左右する大きなテーマです。
でも、すぐに答えを出す必要はありません。
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